院長ブログ アミロイドーシス
2021年2月23日午後、宮崎大学医学部教授の中里雅光先生が、3月退任のご挨拶にタクシーでお寄りになった。家族性アミロイドーシス(FAP)のRIAで、あるいは内分泌分野でのペプチド研究で先駆的お仕事をなさった方である。院長のMet-30変異の発見のおかげだとおっしゃる。恩師の荒木叔郎熊本大学名誉教授を訪れた途中の来院であった。2人の恩師の松尾壽之元国立循環器病研究センター長のお話も感謝の念とともに話題にのぼった。FAP患者会(道しるべの会)会長、前会長も親しくしていただいている。FAP研究は、熊本大学脳神経内科学前教授安東由喜雄教授やさらに植田光晴現教授の下で研究が続いている。遺伝性神経難病で、40数年前に「母と同じ病気が私にもでてきたんですね。私は我慢するけど、子供にはつらい思いをさせたくない」と申された患者さんの言葉にいつも励まされて夜一人研究した事が思い出されます。診療も研究も「人生は愛」であるといつも思っています。皆様も周りの愛に包まれて今日も元気にお過ごしください。