治療可能な認知症(A)①甲状腺機能低下症

治療可能な認知症には①甲状腺機能低下症があります。人が良くて、小太りで40歳代から80歳代にかけての女性に多いのが慢性甲状腺炎による橋本病です。頭髪の脱毛・体重増加・軽度難聴・手がごつごつした感じで乾燥しています。軽度の物忘れがあるくらいで、重度の機能低下症になると歩行障害も生じます。軽度の橋本病ではFT4,FT3,TSHは正常ですが、抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(抗TPO抗体)や抗サイログロブリン抗体が増加して甲状腺機能が低下してきます。慢性胆汁うったい性胆管炎(primary biliary cholecystitis)から強皮症dsSSCと橋本病を合併しているひともいらっしゃいます。甲状腺機能低下による認知障害はチラージンS(thiamazole)12.5mgから25mgでFT4が正常領域になれば、改善します。橋本病は頻度の高い病気ですが、甲状腺機能低下を生じることは稀であるとお考え下さい。

未分類

次の記事

認知症について