認知症について
2025年にむけて高齢認知症の方は800万人以上に急増する見通しです。皆様の周辺で認知障害の方のお話を耳にする機会がきっとあることと思います。
在宅・よろず相談クリニックは内科,神経内科を専門にしています。
偏頭痛、頭痛、めまい、しびれ、てんかん、神経難病のほか、精神神経科ではありませんが、認知症の方のご相談も増えています。
認知症には、治療でほぼ回復できる認知症(A)と、まだ有効な治療法を手探り中の認知症(B)があります。
Aには甲状腺機能低下症に伴う認知症、
正常圧水頭症に伴う認知症、
慢性硬膜下血腫や脳腫瘍に伴う認知症
があり、
Bには①アルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)、
②血管性認知症、
③レビー小体型認知症、
④前頭側頭葉変性症に伴う認知症(前頭側頭型認知症、進行性非流暢性失語、意味性認知症が 含まれます)、
⑤大脳皮質基底核変性症に伴う認知症、
⑥進行性核上性麻痺に伴う認知症、
⑦パーキンソン病に伴う認知症、
⑧アルツハイマー型老年認知症、
⑨嗜銀顆粒性認知症、
急性経過をとる
⑩クロイツフェルド・ヤコブ病や
⑪無酸素脳症があり、
①~⑨に移行する可能性のある
⑫軽度認知障害1(MCI)があります。
病因・病変部位・主な症候・治療法については次回から概説します。